12.2カーテンウォールと傾斜壁2 曲面のカーテンウォールを作成する
2Fから上も同様に壁を結合しながら作成するが、部分的にカーテンウォールがあるので、その部分は壁を作らずカーテンウォールを嵌め込むことにする。
カーテンウォールは高さ5000、床レベルより下に1m延ばすことができるように、6mの高さで作成し下方向に1m移動する。
この練習では、枠材マリオンのサイズ(既定値は50×50)調整はしないが、プロパティを変更すればいろいろな形状を作ることができる。08.6BIMカーテンウォールとスタッド、胴縁、ルーバーの作り方に記載しているので、記事を参照して検討してもらいたい。
作業平面を2Fに移動し、すべてのオブジェクトを非表示にして、最初に作成した壁芯位置図のSketchだけを表示する。
まず、両端の直線部分を連続線で作図する。
曲線部分は、3点円弧ツールで作図する。(Draftの3点円弧とSketcherの3点円弧はポイントを指定する順序が違うので、少し使いづらい。)
それぞれの連続線Wireと円弧Arcを選択して、カーテンウォールツールをクリックすると帳壁オブジェクトに変換される。
高さは2500、水平垂直パネル数1枚で作成されるので、曲線壁も直線状になっている。
両端直線部の帳壁を選択して、プロパティで形状を調整する。
直線部は高さ6000、水平1枚、垂直6枚とする。
曲面は、高さ6000、水平6枚、垂直17枚とする。
(縦長の場合と横長の場合で、水平垂直が入れ替わる。)
できたカーテンウォールをまとめて選択して、Placementで増分変更ONにして、Z=-1000として下方向に移動する。
■曲線を含むWireを作成し、塗りつぶしする。
床の範囲を作成する。
オフィス部分の境界線に曲線部分があるが、FreeCADの連続線ツールには曲線を混在させるオプションがないので、直線部分と曲線部分を別に作図し、アップグレードで面に変換する。
直線部分を連続線で作図する。
曲線部分は、3点円弧ツールで作図する。
左側範囲の作成した連続線Wireと円弧Arcをまとめて選択し、アップグレードツールを2回クリックする。Wireが閉じたWireになり、2回目で面Faceに変換されて塗りつぶしになる。
右側も同様にしてFaceに変換する。
その他の部分も長方形と連続線で範囲を作図する。
室名につけた数値は、壁を立ち上げる高さを示す。
壁の高さ別に壁を作成する。
壁の構成が複雑になってくると、壁の始点終点が思うところにスナップできないことも多くなる。その場合は関係のない壁を非表示にしたり、床範囲の図を表示してスナップするなどの方法で、高さの違う壁が結合しないように工夫する。
カーテンウォールも表示にすると、オフィス廻りの壁とカーテンウォールの天端がそろっている。
■3F、4Fの壁を作成する。
作業平面を3Fに移動して、床範囲の図を作成する。
屋根の部分も作図して高さを記入している。手摺壁がある場合は壁の高さがわかるようにする。
壁の立上りがある部分の壁を高さを分けて作成する。
カーテンウォールが入る部分があるので、その部分は壁を設けない。
作業平面を4Fに移動して、床範囲と屋根を作図する。
立上り部分の壁を作成する。
RFの屋根面も作図する。
エッジを使ってカーテンウォールの上面のガイドにする。
ここまでで作成した壁をすべて表示すると下図のようになる。
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