3Dモデリング入門07 Part WB プリミティブとブーリアン演算でモデルを作成する
Partワークベンチを使って、プリミティブ(基本形状)で作成したソリッドをブーリアン演算で合成する練習をします。
8)Ctrlキーを押しながら、立方体と円柱をまとめて選択して、コモンツールをクリックすると、立方体と円柱の共通部分が残ります。
プリミティブを組み合わせてモデルを構築する方法は、初期の3Dモデリングソフトで採用していた方法ですが、今となっては効率的な方法ではありません。今は押出しや面取りなどのツールを使う方が直感的で複雑なモデリングをすることができます。
ここでは、ブーリアン演算の説明として見てください。
ブーリアン演算では、2つのソリッドを重ねて、ユニオン(フューズ、結合)、カット(減算)、コモン(交差)ツールで、合成したオブジェクトを作成します。
1)Partワークベンチに移動します。
2)ボックスをクリックして、立方体を作成します。(初期値10x10x10になっています。)
3)そのまま、円柱をクリックして、円柱を作成します。(初期値 半径2x高さ10です。)
・モデルタブに、立方体と円柱オブジェクトが重なった状態で作成できます。見かけ上は重なっていますが、ブーリアン演算で合成していないので、別々のオブジェクトです。
3)円柱を選択し、プロパティのRadius(半径)を5に変更します。
4)Ctrlキーを押しながら、立方体と円柱をまとめて選択して、ユニオンツールをクリックすると、立方体と円柱を結合してひとつのオブジェクトになります。
・モデルタブにFusionオブジェクトができています。Fusionを展開すると下層に立方体と円柱があります。
下層の立方体や円柱のプロパティを変更すれば、それぞれの形状を変更することができます。
5)Ctrl+Zをクリックして、3の状態まで戻します。
6)Ctrlキーを押しながら、立方体(元の図形)、円柱(切抜く図形)の順で選択して、カットツールをクリックすると、立方体から円柱を切抜きます。
・モデルタブにCutオブジェクトができて、下層に立方体と円柱があります。
7)Ctrl+Zをクリックして、3の状態まで戻します。
8)Ctrlキーを押しながら、立方体と円柱をまとめて選択して、コモンツールをクリックすると、立方体と円柱の共通部分が残ります。
・モデルタブにCommonオブジェクトができて、下層に立方体と円柱があります。
■ブーリアン演算の練習
ブーリアン演算の練習として、簡単なテーブルを作成してみます。オブジェクトの移動や回転には、Draftワークベンチのツールは使わないで、Placementで移動します。
標準の単位はmmなので、実物大で作成するとプリミティブに対して大きくなりすぎるので、1/10の寸法で入力します。
1)Partワークベンチに移動する。
2)ボックスをクリックして、立方体を作成します。
立方体のプロパティで、Length100、Width50、Height2とします。(天板ガラス)
Labelの立方体を、天板に名前を変更します。
キーボードでHomeを押して、全体を表示します。
この天板をガイドにして脚の位置合わせをします。
3)脚はボックスを合成してもよいのですが、ここではカットツールを使います。
ボックスをクリックして、立方体を作成します。
立方体のプロパティで、Length10、Width40、Height35とします。
4)切抜き用のボックスを作成します。
ボックスをクリックして、立方体を作成します。
立方体のプロパティで、Length10、Width40-3*2、Height35-3とします。(計算式で入力できます。)
Placementの配置オプションを出し、□増分変更を適用をONにして、Y=3として、切抜き位置をY方向の中心にあわせます。
5)3のボックスと4のボックスを選択し、カットツールをクリックして、脚を作成します。
Cutオブジェクトを選択し、Labelを脚にします。
Placementの配置オプションで、□増分変更を適用をONにして、X=10、Y=5として、脚の位置を調整します。
円柱のプロパティで、半径Radius2.5、高さ3とします。
Labelをガラス受けに変更します。
Placementの配置オプションで、□増分変更を適用をONにして、X=15、Y=10、Z=35として、ガラス受けを脚の上部に配置します。
ガラス受け001のプロパティで、Placementの配置オプションで、□増分変更を適用をONにして、Y=30として、ガラス受けを並べます。
このとき、オブジェクト選択のウインドウが開きますが、除外するオブジェクトはないので、そのままOKします。
10)天板を選択し、Placementの配置オプションで、□増分変更を適用をONにして、Z=350+3として、天板の位置を調整します。
ビュータブのプロパティでTransparency(透明度)を60とすると、天板が透明になり足が見えるようになります。
データタブのプロパティでは、形状を設定します。ビュータブのプロパティは作業ウインドウでの見え方を設定します。
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