3Dモデリング入門05 Sketcher WBの構築モード、外部形状リンク、合成、編集ツール
Sketcherワークベンチにも、Draftと同じように作図を補助するツールがあります。
■作図補助ツール
構築モードは、CADの補助線を作図するモードです。
1)構築モードをONにします。
・作図ツールのアイコンが青い線に変ります。
2)作図ツールで補助線(青)を作図します。
3)構築モードをOFFにして、作図ツールで図形を作成(白)します。
4)補助線を含めて制約を定義することができます。
外部形状リンクツールは、作業ウインドウにあるオブジェクトの点、または線をSketcher作図の参照としてリンクします。
Sketcherを呼出したとき、作業ウインドウに図形があれば黒で、Sketchがあれば白で表示されています。
1)外部形状リンクツールをクリックします。
2)作業ウインドウにある図形の参照する要素(線または点)をクリックして選択します。
・参照する要素が赤表示に変ります。
3)作図ツールで図形を作成(白)します。
4)リンクした要素を含めて制約を定義することができます。
・リンクした外部図形との間で制約を定義すると、外部図形を変更したときに、Sketchが連動して変形します。
・外部のSketchの要素をリンクし、相互関係の制約を定義すると、どちらかのSketchを変更したときに、他方のSketchも連動して変形します。
外部リンクを使ってSketcherで作図すると、データの間で相互関係を定義できるので、完全にパラメトリックな変形が可能になります。
カーボンコピーツールは、スケッチを他のスケッチに合成します。
・別々に作成したスケッチをひとつのスケッチにまとめることができます。
1)一つ目のSketchを作図します。Sketch
2)次のスケッチを作図します。Sketch001
3)モデルタブで、一つ目のSketchをダブルクリックしてSketcherを呼出します。
※作成済みのSketchは、モデルタブでSketch名をダブルクリックすると、Sketcher編集モードに入ります。
4)Sketcher画面で、 カーボンコピーツールをクリックし、作業画面で2つ目のSketch001の要素を選択します。
5)Sketch001がSketchに合成されます。
6)モデルタブで、Sketch001を選択し、スペースキーを押して、Sketch001を非表示にします。
Sketchに円が合成されているのがわかります。
Sketchを選択し、タスクタブの要素を見ると、長方形の直線の他に、合成された円が追加されていることが確認できます。
ここでは、最初のSketchに、次のSketch001を合成しましたが、sketch作成アイコンをクリックして新しいスケッチを作成し、それに元のSketchとSketch001を合成することもできます。
■制約を削除する
ツールバーの すべての制約を削除をクリックすると、スケッチからすべての制約を削除します。
■拘束図形を複写する
拘束された図形を、移動複写するツールもあります。
ミラー クローン コピー があります。
移動は、最後に選択した点を基準として、選択したスケッチャー要素を移動します。
長方形配列は、選択したスケッチャー要素の配列複写を作成します。
ミラーは反転複写なので、角度拘束などは反転できないことがあります。
ここで紹介したものは、Sketcherの基本的なツールです。Sketcherワークベンチには、ここで紹介した以外にも多くのツールがあります。
詳細なモデルを作成するときには、多くのツールを知っている方が効率的なので、Sketcherに慣れてきたら、他のツールも検討してください。
コメント