02.4円形 曲線壁(スプライン壁)に建具を配置する

 ■スプラインの壁に建具を配置する

ここまで2回で、作業面があれば曲面壁でも建具を配置できることはわかってきた。スプライン(自由曲線)を使った壁でも同様にすれば建具を配置できるはずである。

作業平面は上面、ビューも上面で、スプラインで壁の基準線を描く。
今回は、均等な長さの連続壁を作って、その面に建具を入れてみる。



スプラインに面を均等に割り付けるために、パス複写ツールを使ってみた。
線上に区切り線として使うマーカー(Line)を作成しておく。

Ctrlキーを押しながらマーカーとスプラインをまとめて選択して、パス複写ツールをクリックすると、スプライン上に区画線ができる。
(作業面を作るためなので、細かいほど部分に近似したラインを作成することができる。)
建具を配置する場所を決めているならその直前と直後の点を結んで基準線としてもよい。

ポリラインでマーカーの端部をつないで基準線となるWireを作成する。

スプラインを壁にする方法は、08.1BIM壁ツール 使い方に書いたので省略するが、曲面壁を作成後に、作業面となる多角形(連続線)壁を作るところまではこれまでと同じである。

スプラインとWireを壁に変換し、位置関係を調整する。

曲面壁があると作業面が見えないので、曲面壁は非表示にする。
建具を配置する面を選択し、作業平面アイコンをクリックするとグリッドが移動する。

面の幅いっぱいに建具を配置するのなら、壁の辺の長さを測定する。
(面の幅と関係ない建具幅であれば、測定は必要ない。)

建具作成ツールで建具を配置する。位置は配置後に移動で調整する。

2021.09.03追記
円形壁の建具開口切抜きについては、以下の記事で切抜き用solidを作成しているが、その後の検討で、建具のプロパティ設定により切抜きできることが分かったので「05.6建具 建具の壁切抜きはHostsで決まる」にまとめている。

配置した建具の開口の端部を使って、切抜き用の長方形を作成する。
長方形を押出しツールで立体化してSolidを作成する。

他の面にも建具を配置する場合は、その面を選択し作業平面アイコンをクリックして作業平面を移動する。

建具を配置した後、長方形を作り、押出しツールでSolidを作成するところまでは同じ操作でできる。

連続線の壁は必要なくなるので、選択してDeleteキーを押して削除する。警告が出るがそのまま続行して削除する。
曲面壁を表示にして、Solidを使って切抜く。

曲面壁とSolidをまとめて選択し、Cutツールで切抜くことをSolidの数だけ繰り返す。

壁に開口だけでよい場合は、建具を選択しDeleteキーを押して削除する。

壁の開口はCutで作成しているので、建具がなくなっても壁の切抜きはそのまま残る。

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