図面作成とモデリング(4)DXFファイルの保存と読込 CADで編集する(平面詳細図3)

 FreeCADでDXFファイルを保存(エクスポート)するには、保存したいPageオブジェクトを選択し、TechDrawワークベンチで、 ページを DXF としてエクスポートをクリックして保存する。

 メニューバーのファイル>エクスポートでも、Pageオブジェクトを選択し拡張子を dxf にすればDXFファイルを保存することができるが、Pageオブジェクト以外はエラーになる。

(Pageオブジェクトの下層のViewを選択しても、Pageが保存される。)

 DXFファイルのインポートは、メニューバーのファイル>インポートでDXFファイルを読み込むことができる。ファイルの種類を All filesにすれば、DXFファイルもリストに表示される。

 FreeCADでインポートできるのは、DXF(2D)だけなので、エラーになる場合は、(2D)で保存できるCAD(例えばLibreCAD)で開き、そのまま保存してから読み込みする。

 ファイル>開くでもDXFを読み込みできるが、別のプロジェクトになる。

 読み込んだCADデータは、Shapeオブジェクトになる。

 
■DXFデータを作成しCADで開く

平面図作成のために、kaidan、構造体1FRC、1FWLS、BFRC、Draft仕上壁、1F床仕上を表示にする。
モデルタブで選択しただけでは、グループの下層に入っているオブジェクトが選択されないことがあるので、Shift+Eキーを押して、範囲選択で、モデル全体を選択する。
 断面ツールをクリックして、セクションを作成する。






セクションを選択し、  シェイプ 2D ビューをクリックする。
モデルタブにShape2DViewができる。
3Dビューで見ると、XY平面上にShape2DViewができている。
2020年11月27日 09:09時点のバージョンのサムネイル ビューの挿入で水平面に投影できるように、上面図ビューに移動する。

TechDrawワークベンチに移動する。
Pageビューに移動する。

Shape2DViewを選択し、2020年11月27日 09:09時点のバージョンのサムネイル ビューの挿入をクリックしてViewを作成する。
この状態でPageオブジェクトを選択し、  ページを DXF としてエクスポートツールをクリックすると、DXFで保存できる。

エクスポートした図面は、Pageビューの縮尺に縮小されているので、CADで読み込み後に縮尺の倍率で拡大する。
(今回は100倍)




■CADで編集する
CADでは、開口部の建具と、設備備品のレイアウトを合成する。
通り芯や室名、寸法の記入は一般的なCADの操作なので、ここでは説明しない。

建具データは、メーカーのホームページからダウンロードする
今回使用するデータはYKK APからダウンロードしている。

BIMを変換した図には、開口部に簡単な建具の図が入っているので、その部分を削除する。

開口部の幅を   寸法ツールで計測する。






片開きドアと引違窓の図面を読み込む。
ダウンロードしたデータをBIMの図に合わせて合成できるように編集する。











図面の開口部に貼り付ける範囲を決める。

今回は、建具額縁外側で開口に割り付けるように考えて、額縁外側に縦のラインを作図する。

片開き部分は、額縁部分に15、25で縦ライン、壁厚方向200、30、30でラインを作図する。


引違窓についても、額縁部分に15、25で縦ライン、壁厚方向200、30、30でラインを作図する。








割り付け範囲外側で不要部分は、削除する。

壁厚、仕上方向は、移動、ストレッチで位置を合わせる。








壁開口に合わせて、ストレッチで建具の幅を調整する。

間仕切壁建具は、片開ドアをコピー編集して、開き戸、開口枠を作成する。
壁厚方向は、25、100、25とする。



各部分の開口部の部品ができたら、それぞれの部分に配置する。


今回のモデルでは、詳細図を考慮して開口部を配置していないので、躯体との取り合いが適当でない箇所もある。

開口部の有効寸法も額縁を考慮していないので、詳細図を割り付けると有効が小さくなっている。





詳細図で使うためには、モデリングの段階で詳細寸法を考慮して寸法や位置を調整しておけば、CADに移動した時の編集作業を少なくすることができる。




設備備品については、「TechDrawワークベンチの使い方(4)」で作成したデータがあるので、これを調整して使用する。








図面データを読み込み、BIMで作成したデータと合成する。

機器のレイアウトのデータは、仕上ラインを考慮していないので、今回の図面に合わせて位置を調整する。






この図面を元にして、必要な情報を追加して、CAD図をまとめていく。
軽鉄ボード壁の胴縁などもCADで作図すれば簡単に配置できる。


■CADの図面をFreeCADに戻す
BIMで作成した部分のレイヤーを非表示にして、今回作成した部分が正しく表示されることを確認したら、BIMの部分のデータを削除する。

DXFで保存する。






■CADデータをモデルに合成する
FreeCADに戻り、WPセレクターで作業平面を上面に移動する。
上面図ビューに移動する。

メニューバーのファイル>インポートで、作成した1階のDXFファイルを開く。
ファイルの種類を All filesにすれば、DXFファイルも選択できる。

モデルタブにShapeオブジェクトが線(ブロック)の数だけできる。

できたShapeをまとめて選択し 複合(コンパウンド)を作成をクリックする。
Compoundができるので、Labelで名前をCADto1Fに変更する。

CADto1Fを選択し、Placementで、Z=750(1FL600+かさ上げ150、Extrudeと重なって見えない時には750.01)として1F床仕上げレベルに移動する。

CADto1Fを選択し、ドラッグしてモデルの外に移動して図面を確認する。

不要部分があれば、Shapeを削除する。





 移動ツールで柱の端点をスナップしてモデルの位置に合わせる。







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