PartDesignワークベンチ3分間練習02 Sketcherで作図する時の自動的な拘束

 Sketcherでは、概略の形状を作図し、拘束を定義して形状を決定します。ただし、基本的な水平、垂直拘束、端点の一致拘束、線上点拘束、接線拘束は作図中の操作で自動的に拘束することができます。

 作図する線が水平垂直に近づくと、拘束マークが出るので、クリックすれば、自動的に水平垂直の線になります。

 線の端点に近づけて、端点の表示色が変わったらクリックすると、端点をそろえるので、2D作図の端点スナップと同じように使えます。

 画面上の線にカーソルを合わせると、線の色が変わります。その状態でクリックすれば、作図する線の始点または終点が線上に拘束されます。

水平、垂直拘束は、線の方向を変えるだけでなく、端点の位置をそろえることにも使えます。

【02Sketcherの自動的な拘束】


【Textデータ】

WBセレクターでPartDesignワークベンチに移動します。
ボディを作成をクリックし、モデルタブに移動します。

スケッチャー NewSketch.svgスケッチ作成ツールをクリックします。作業平面はXY-planeを選択します。
スケッチャーの画面に変わります。

スケッチャー CreateLine.svgラインツールをクリックします。連続して操作できるので、ラインツールを抜けるときは、ESCキーを押します。

始点をクリックして、横に移動し、水平に近づけると水平拘束のマークスケッチャー ConstrainHorizo​​ntal.svgが出ます。

そこでクリックすれば水平拘束になります。

垂直拘束も同様に、縦方向に移動してマークスケッチャー ConstrainVertical.svgが出たところでクリックします。

線の端点をドラッグしても、線の水平垂直の方向は変わりません。

一致拘束は、画面上にある線の端点にカーソルを合わせると、端点の赤が白い表示に変わります。
この状態でクリックすると、端点を合わせて一致拘束スケッチャー ConstrainCoincident.svgになります。

どれかの線上にカーソルを合わせると、線の色が変わります。この状態でクリックすると新しい線の端点は、元の線の線上点拘束スケッチャー ConstrainPointOnObject.svgになります。

線や点をクリックして移動しても、線はつながったままで移動します。

水平、垂直拘束と線上点拘束は、線のそばにマークが表示されます。
一致拘束はマークは表示されないので、線を動かさないと一致拘束で固定されていることがわかりません。

一致拘束や線上点拘束は線がつながっているだけで、連続線のようにひとつのオブジェクトになっているわけではないので、一部の線だけを選択して削除することができます。

ただし、「閉じる」をクリックして作業ウインドウに戻ると、Sketchオブジェクトはひとつの固まりなので、スケッチの中の部分的な線を選択して編集することはできません。

Sketchを編集するには、ダブルクリックしてSketcherに移動します。


これらの拘束は、作図後に設定することもできるので、最初は適当に作図しても問題はありません。

斜めの線を選択し、スケッチャー ConstrainHorizo​​ntal.svg水平、スケッチャー ConstrainVertical.svg垂直拘束をクリックすれば、水平垂直に移動します。

端点を2か所選択して、スケッチャー ConstrainCoincident.svg一致拘束をクリックすると、端点が移動してつながります。

端点と線を選択して、スケッチャー ConstrainPointOnObject.svg線上点拘束をクリックすると、端点が線上に移動します。

特殊な使い方としては、2つの端点を選択して、水平、垂直拘束をクリックすると、点の位置が水平方向、垂直方向で同じ位置にそろいます。

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