Tips集【基本操作】モデルの面に合わせて、水平垂直な作業平面(グリッド)を作成する
モデルの壁面の方向が水平垂直である場合は標準のビューでの作図で迷うことはないが、角度のある軸線や壁面を基準にして作図するには、面に平行な作業平面があれば作図が簡単になる。
作業平面の移動については、技術ドキュメントでも記述が少ないので、実際に操作している中で分かったことを記録しておく。他にもっと簡単な方法があるかもしれないので、いろいろな方法を試してもらいたい。
標準以外の作業平面はWorkingPlaneProxyオブジェクト(WPProxy)を作成すると、そのときの作業平面と視線方向、オブジェクトの表示非表示の状態を保存することができる。
同じ方向からの作業画面を繰り返し使いたい場合は、WPProxyを作成しておくと便利である。
また、WPProxyは、他のオブジェクトと同じようにPlacementで移動、回転することができるので、作業平面を自由に動かしながら作業することもできる。
連続線ツールで、水平垂直ではない角度のあるWireを作図し、壁ツールで壁オブジェクトに変換する。
(厚さ200、高さ3000とした。)
モデルの面に作業平面を移動するには、移動したい面を選択しWPセレクターをクリックすると、その面にグリッドが表示されて作業平面が移動する。
メニューバーのutils>Working Plane View(またはキーボードショートカットで9)をクリックすると、作業平面を正面から見るビューに変わる。
ここでは、グリッドの手前に他の壁があるので、グリッドの一部が隠れている。
面の上に作図するには、WPスナップをONにしてこのままで作図すればよい。
面上に移動したグリッド(作業平面)が正面から見えるようになったら、右上のナビゲーションキューブの下側の下向き矢印を2回クリックする。
縦に45度ずつ回転する。
(作業平面を移動しないで、モデルが上から見えるように移動している。)
グリッド(作業平面)は壁面のままで、移動しない。
この状態で上面で作業するために、上面ビューに移動する。
モデルの方向は変わらないが、作業平面のグリッド表示が変わる。
上面ビューをクリックすると、標準の上面ビューを呼び出すだけなので、グリッドの方向が傾くことはない。
(この状態で、長方形を作図すると、グリッドの方向で水平垂直が拘束されるので、傾いた長方形になる。)
キーボードで「Home」キーを押して、3Dビューに戻る。
WPProxyを選択して、Placementの右端の[...]をクリックし、オプションを表示する。
WPProxyの値は、作成したときの面の傾きを表示している。
Z=1500(壁高さの中心)、回転はX軸まわりが90度(壁面は垂直)になっている。
回転X軸まわりを90-90度=0度にして、水平にする。
(X軸またはY軸まわりに90度回転すれば面と垂直な作業平面になる。0度にすれば水平垂直の作業平面になる。)
高さZ=0として、Z方向を座標原点に合わせる。
OKで戻り、モデルタブでWPProxyをダブルクリックすると、作業平面がWPProxyに移動し、作業ウインドウの表示が変わる。
作業平面を真っすぐに見ることになるので、上からのビューで、グリッドが水平垂直に見えるようになる。
グリッドの方向は壁と平行になっているので、長方形を作図すると、水平垂直に作図できる。
キーボードで「Home」を押して、3Dビューに戻ると、グリッドが壁に平行で下端(Z=0)に移動していることがわかる。
モデルタブでWPProxyをダブルクリックすると、上からのビューに移動する。
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