Tips集【柱ツール】L型平面に柱を軸システムで一括配置する

 柱ツールは、柱をひとつずつ作成し、コピーツールで複写すればすべての柱を配置することができるが、柱の数が多いと手間がかかる。

 柱オブジェクトを軸システムにリンクすると、通り芯の交点に柱を一括配置できるが、部分的に除外することができない。したがってL型平面のような矩形でない平面に軸一括配置するためには、通り芯を複数の軸システムに分割する必要がある。



水平8m×4スパン、奥行7m×2スパン+7m×3スパンで練習する。

作業平面を上面、上面ビューに移動する。
アーチ軸.svg軸線作成ツールをクリックして、縦の軸線(軸)を作成する。
軸をダブルクリックして、オプションで軸1の距離を0、軸2を8000とする。軸3から5は削除する。
プロパティでLengthを7m*2+3m*2=20mとする。
PlacementでPositionのyを-3000とする。

アーチ軸.svg軸線作成ツールをクリックして、縦の軸線(軸001)を作成する。
軸001をダブルクリックして、オプションで軸1の距離を16m、軸2と軸3を8000とする。軸4と軸5は削除する。
プロパティでLengthを7m*3+3m*2=27mとする。
PlacementでPositionのyを-3000とする。

以上で縦軸ができる。

アーチ軸.svg軸線作成ツールをクリックして、縦の軸線(軸002)を作成する。
軸002をダブルクリックして、オプションで軸1の距離を0m、軸2と軸3を7000とする。軸4と5は削除する。
プロパティでLengthを8m*4+3m*2=38mとする。
Placementで角度を90、Positionのxを38m-3m=35mとする。

アーチ軸.svg軸線作成ツールをクリックして、縦の軸線(軸003)を作成する。
軸003をダブルクリックして、オプションで軸1の距離を21m、軸2から軸5まで削除する。
プロパティでLengthを8m*2+3m*2=22mとする。
Placementで角度を90、Positionのxを16m-3m+22m=35mとする。

以上で横軸ができる。



柱の軸一括配置のために、条件の異なる部分の軸システムを作成する。






モデルタブで軸と軸002をまとめて選択して、Arch AxisSystem.svg軸システム作成ツールをクリックする。







軸システムAxisSystemができて、軸と軸002はその下層に移動する。






軸001と軸002をまとめて選択して、Arch AxisSystem.svg軸システム作成ツールをクリックする。








AxisSystem001ができて、軸001はその下層に移動する。軸002がコピーができる。







軸001と軸003をまとめて選択して、Arch AxisSystem.svg軸システム作成ツールをクリックする。








AxisSystem002ができて、下層に軸001と軸003のコピーができる。











柱を軸システムで一括配置するときは、コピー元の柱は、座標原点に配置する。
(座標原点との相対関係を通り芯交点に反映する。)

最初に作成したAxisSystemは座標原点と重なっているので、他の軸システムの柱を配置してから最後に配置する。

柱ツールをクリックして、オプションでプリセットなしで、長さ600、幅600、高さ3000とする。





座標原点にスナップで、800×800の柱を配置すると、Columnができる。













Columnを選択して、軸プロパティでAxisSystem001にリンクすると、通り芯の交点に柱が一括配置される。





















コピー元の柱を座標原点に配置しなかった場合も練習する。
軸一括配置する柱は、元の柱を座標原点に作図するのが望ましいが、原点以外の場所にある柱を軸一括配置した場合の処理を練習する。


AxisSystem002の通り芯交点に柱を配置すると、Column001ができる。



Column001を選択して、軸プロパティでAxisSystem002にリンクすると、通り芯の交点とは別の場所に柱が一括配置される。
(座標原点との相対距離が通り芯交点からの距離に反映されている。)

Column001のPlacementでPositionを見ると、xとyに数値が入っているので、この距離だけ座標原点から離れている。

















x=0、y=0とすると、座標原点からの偏芯がなくなるので、通り芯交点に柱が移動する。




















最後に、座標原点に柱を配置すると、Column002ができる。







Column002を選択して、軸プロパティでAxisSystemにリンクすると、通り芯の交点に柱が一括配置される。


柱の種類やサイズが異なる場合にも、軸システムを分割して作成すれば、軸一括配置を使うことができる。

柱の数が少なければ、個別配置した方が速いこともあるが、軸線の移動に連携して柱の位置を変更したい場合は、軸一括配置を使う。




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