09.3建築のための Partワークベンチ
Partワークベンチは3D形状を作成するためのワークベンチである。
技術ドキュメントによれば、PartワークベンチはSolidとブール演算(ユニオンとカット)で、複雑な形状を構築することを目的とする従来の方法を提供しており、PartDesignワークベンチがパラメトリック変換で形状を構築するための最新のワークフローを提供するとなっている。
■プリミティブ
押し出し:押出し方向をオプションで指定できる。
3Dオフセット:3D形状に対して、一定の距離で平行な形状を構築する。
厚さ:ソリッドから必要のない面を削除し、指定した厚さを残して内部をくり抜く。
■ブール演算
カット:あるオブジェクトを別のオブジェクトからカット(減算)する。
ヒューズ(ユニオン):2つのオブジェクトをヒューズ(結合)する。
Common:2つのオブジェクトの共通(交差)部分を抽出する。
■ 分割ツール
パーツをスライスする:オブジェクトを他のオブジェクトと交差させることにより、オブジェクトを分割する。
スライス:オブジェクトを他のオブジェクトと交差させてスライスする。
ただ、現段階ではBIMワークベンチには、Partワークベンチのツールが採用されている。
Partワークベンチのツール群の中で建築3Dモデルに必要な機能をまとめておく。
プリミティブ:プリミティブのいずれかを作成するためのツール:
下の形状のほか、平面、多角形、円、楔形、螺旋、渦巻などを、パラメーターを設定してから作成することができる。
単純な形状は、線や平面を加工して形状を作成するより、プリミティブで作成した方が簡単で、プロパティも整理されているので変更も容易である。
ボックス: 円柱: 球: 円錐: トーラス: チューブ:
上のツールアイコンは、クリックするとそれぞれの形状を座標原点にデフォルトの値で自動的に作成する。
デフォルトは10mm程度と小さいので、建築でグリッドを大きくしていると何も見えない。プロパティを変更して大きさを調整する。
編集系のツールの操作方法は、基本的には編集したいオブジェクトを選択し、ツールをクリックして、必要な操作を続ける。オプションの設定も必要な段階で表示される。
■作成と変更
押し出し:押出し方向をオプションで指定できる。
オプションを「エッジに沿って」にすると、押し出す線を指定できる。
回転:XYZ軸、または指定した線の周りにオブジェクト(固体ではない)を回転することによってSolidを生成する。
ミラー:選択したオブジェクトをミラー平面に対して鏡面複写する。
Partワークベンチのミラーツールは、3D対応である。
フィレット: 面取り:オブジェクトを丸みを帯びたエッジまたは面取りにする。
線織面:2本の線をつないで面を作成する。
2本の線は直線でなくてもよい。出来上がる面も平面でなくてもよい。
ロフトでも同じことができるように見えるが、2本の線間を埋めるだけならこちらの方が操作が簡単である。
ロフト:あるプロファイルから別のプロファイルへ滑らかにつないでSolidを作成する。
スイープ:パスに沿って1つ以上のプロファイルを滑らかにつないでSolidを作成する。
スイープはパス(経路)を指定できるので、形状をコントロールできる。
3Dオフセット:3D形状に対して、一定の距離で平行な形状を構築する。
Solidの表面をオフセットする他に、曲面surfaceや複雑なFaceの複合体を、厚さのあるSolidに変換することができる。
厚さ:ソリッドから必要のない面を削除し、指定した厚さを残して内部をくり抜く。
■ブール演算
カット:あるオブジェクトを別のオブジェクトからカット(減算)する。
ヒューズ(ユニオン):2つのオブジェクトをヒューズ(結合)する。
Common:2つのオブジェクトの共通(交差)部分を抽出する。
■ 分割ツール
ブールフラグメント:ブール演算から取得したすべてのピースを作成する。2つのオブジェクトを交差面で分割する。
パーツをスライスする:オブジェクトを他のオブジェクトと交差させることにより、オブジェクトを分割する。
SolidをFaceで分割する。FaceをLineで分割するような使い方ができる。単純に分割するだけなら一番使いやすい。
スライス:オブジェクトを他のオブジェクトと交差させてスライスする。
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