08.7BIMパネルツールの使い方(波板、デッキプレート)

■パネルツール
 パネルツールは2Dのフラットプロファイルからパネルオブジェクトを構築できる。
2D形状は閉じたWire、面、閉じたSketchでないとパネルに変換されない。

パネルはプロパティで厚さの調整ができる。

建築のモデリングではあまり使うことはないかもしれないが、プロパティを設定することで、波型または台形のプレートを作成することもできるので、その点では便利である。



使用法
2D形状(閉じた形状、面)を選択する。
パネルツールをクリックして、パネルに変換する。
必要なプロパティを調整する。

オプション
  • パネルは、すべてのArchコンポーネントに共通のプロパティと動作を共有する。
  • 加算と減算ツールを適用できる。
  • パネルはマルチマテリアルを利用できる。
プロパティ
  • 長さ Length:パネルの長さ
  • 幅 Width:パネルの幅
  • 厚さ Thickness:パネルの厚さ
  • 領域:パネルの領域(自動)
  • シート:パネルを構成する材料のシート数
  • 波の長さ Wave Length:波形パターンの波の長さ
  • 波の高さ Wave Height:波型パターンの波の高さ
  • 波のタイプ Wave Type:波形パネルは、波型曲線、台形、またはスパイク
  • 波のオフセット Wave Offset:波パターンのオフセット
  • 波の方向 Wave Drection:波形パネルの波の方向を角度で指定する
  • 下部波形 Wave Bottom:trueでパネルの下部波を上波に合わせ、falseで平坦

【2Dプロファイルの切り抜き】
・閉じた形状のプロファイルを作図する。
・閉じた図形の中にさらに図形が入っている形の場合は、追加の操作が必要になる。

1. 図形をまとめて選択し、パネルに変換する。図形はそれぞれ別のパネルになるので、減算ツールで切抜きをする。
(UnionとCutツールも使えるが、変換後はsolidになり建築属性が消えるので、建築属性を残すなら加算減算ツールを使う。)
 ひとつづつ順に切抜き操作が必要になるので、開口が多い場合は効率的でない。

2. 切り抜きが多い場合は、プロファイルをSketcherで作図し、パネルツールで面に変換する。Sketchを使うと一度に切抜きまでできる。波型パネルに変更も可能である。


【波型パネルの設定】
パネルはプロパティの設定で、波板または台形のデッキプレートのような形状を作成できる。山の角度と谷の長さの調整ができないので、折板(ルーフデッキ)には使えない。

形状は、プロパティのWave Typeで波型か台形を選べる。(スパイクは三角形の突起)
波の高さと、ピッチ、板厚を設定し、Bottomをtrueにして板状にする。
プロファイルをSketcherで作図すれば、開口も含めて作成できる。


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