08.5BIM階段ツール 使い方

■階段ツール
 階段のツールは、自動的に階段のいくつかのタイプを構築することができる。現時点では、直線状の階段(中央の踊り場がある場合とない場合)のみがサポートされている。
 長さ高さ段数の初期値を使って階段を自動生成してから形状を変更する方法と、直線(ベースライン)から構築する方法がある。
直線(ベースライン)が水平で階段の起点終点を表す場合はラインに沿って階段を構築する。
線が水平ではなく垂直方向で傾斜している場合、その傾斜に従って階段を構築する。

(21.11.05追記: 複数のベースラインをまとめて選択し、階段ツールで変換すると連続した階段を作成することができる。この方法を使えば折返しや角度のある階段を一度に作成できるので複雑な階段も作成可能である。10.5鉄骨階段で折返し階段を作成している。)


オプション
階段は、すべてのArchコンポーネントに共通のプロパティと動作を共有する。

使用法
1. 何も選択していない状態で階段ツールをクリックして階段を作成する。
絶対座標(0,0)の位置に階段を作成する。
高さ3000 長さ4500 幅1000 段数17段が初期値となる。

2. XY平面に始点から終点までの直線を作図し、選択して階段ツールをクリックする。

3. 垂直面に始点から終点までの勾配線を作図し、選択して階段ツールをクリックする。

以上でMassiveタイプの階段を自動で生成する。(幅1000)
必要なプロパティを編集して形状を整える。

プロパティ
階段
  • 配置:ベースラインに対する階段の位置(LeftまたはRight)。
  • 高さ:階段の合計の高さ。
  • 長さ:階段の全長。
  • :階段の幅。
ステップ
  • 踊り場長さ:0の場合は階段幅
  • ノーズ:階段踏板の持ち出しのサイズ。
  • ステップ数:階段のステップの数。
  • ライザーの高さ:蹴上の高さ。(高さと段数から自動計算)
  • トレッドの深さ:踏面寸法。(長さと段数から自動計算)
  • トレッドの厚さ:踏板の厚さ(仕上げ厚)
構造
  • 現時点では形式は直進階段のみ。
  • ランディング:踊り場の有無。NoneまたはAt centerが有効。
  • ストリンガーオーバーラップ:階段と桁材の重なり寸法。
  • ストリンガーオフセット:階段の境界と桁材の間のオフセット。
  • ストリンガー幅:桁材の幅。
  • 構造:階段のタイプ。Massive(コンクリート)、1本桁タイプ、2本桁タイプ
  • 構造の厚さ:コンクリートスラブの厚さ、または桁材の高さ。







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