08.4BIM床ツール 使い方

 ■構造体ツール3(スラブツール)

 床に関するツールは、BIMワークベンチの中にスラブ(床)ツールとレベルツールがある。

スラブ(床)ツールは、床スラブを作成するもので、基になる図形(閉じたWireまたは面)を押し出す形で、スラブオブジェクトを作成する。
スラブも構造体オブジェクトの属性になっているので、プロパティなど共通する要素は多い。

面をExtrudeで押出しても同様の形状を作成することはできるが、構造体オブジェクトの属性がないので、ただのsolidになる。

もう一つのレベルツールは、クリックするとモデルタブにレベル(floor)オブジェクトができる。
これは構造体オブジェクトではなく、レベル属性を持ったグループとして機能する。
レベルオブジェクトの下層に、建築オブジェクトを入れることでレベルオブジェクトとして一括で操作できるようになる。


使用法
1. スラブツールにはプリセットはないので、ポイントを指定して作成することはできない。
別のツールで作成したsolidを選択し、スラブツールをクリックすることでスラブオブジェクトに変換することはできる。

2. ビューで2Dプロファイル(閉じたWire、面、閉じたsketch)を作成し、選択する。さらに、床ツールをクリックすると、その面を押し出して床を作成する。
 床のスラブ厚さは標準で200になっているので、プロパティで調整する。

【2D図面の作図方向と押出し】
構造体オブジェクトは、2Dプロファイル(閉じたWire、面、閉じたsketch)をオブジェクトの法線方向(面に垂直方向)に押出して構造体を作成する。2D形状は反時計回りに作成すると押出しは正方向(上方向)、時計回りは逆方向となる。長方形ツールで作成した図形は反時計回りになっているので、正方向(上方向)に押出される。

柱梁は反時計回りに作図して上方向に、床は時計回りに作図して下方向に押し出すのがよい


構造体オブジェクトには、加算または減算(ArchAddツールとArchRemoveツール)を使うことができる。



プロパティ
  • ツール:オプションの押し出しパス(任意のタイプのワイヤー)を指定できる。指定した線に沿って床の平面を押し出すことができる。
  • 正規:床では無効。 
  • 長さ:基になる図形により自動入力。
  • :基になる図形により自動入力。
  • 高さ:スラブ厚さを指定する。


【床レベルとのリンク】
構造体オブジェクトがレベルオブジェクトの下層にあり、プロパティcomponentのMove With HostがONになっていると、レベルオブジェクトの位置を移動すると、構造体オブジェクトも移動する。Move BaseはONのときは下層にある基になったオブジェクトが構造体と一緒に移動し、OFFであれば元の位置に残る。


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