07.9RC造BIMモデリング 屋外階段の設定方法

 屋外階段は階段ツールがあるので、これを使って作成する。
階段作成ツールをクリックし、ビューで何もない部分をクリックして階段を表示する方法もあるが、今回は階段の基準線を先に作図し、これを階段に変換する方法で作成する。

階段もパラメーターで高さ、段数、幅、作成方向、さらに階段の形式も変更できるので、自動で作成できる階段を配置してから変形するという作り方が効率的である。


■屋外階段の作成
作業平面は基準になる面(BS)に移動する。
階段位置を決めるためにレベル2Fを表示する。
スケッチ作成をクリックしてSketcherに移動する

外壁の線と、通り芯を外部リンクに指定する。
階段の位置、壁芯の位置、段の始点終点の位置を作図する。
B1-1F 4000(1900 10段、2100 11段)段の前後1分のラインも作図する。

一致拘束、距離拘束で線の位置を固定する。

階段を作成するために、sketchを下図にして段の始点から終点に向けてLineを作図する。

終点側は1段分長くする。

作図した階段のLineをplacementでそれぞれの高さに移動する。
(最初の段は0のまま、+1900,+4000,+6100)

それぞれのLineを選択し、階段作成ツールをクリックすると自動的に階段と手摺ができる。

Lineのあるレベルから上方向に階段ができる。Lineの始点終点の方向に合わせて階段ができるので、最初に作成する線の方向が重要である。

階段の形状を整えるために、データタブで階段のパラメーターを変更する。

階段の長さはLineを指定したので、変更の必要はない。
(何もないところをクリックして階段を配置すると、長さも指定できる。)
高さは全体の高さなので 1900または2100
段は全体の段数

階段ツールでできる階段は高さを段数で分割した形状になる。
11段の階段であれば、最初の段と踏面から10枚目の踏面まで作成し、最後の段は作成されない。
最後の段は上部踊り場で作るようになっているが、モデルを簡単に作るなら1段多く設定し最上部は踊り場の床まで作成したほうがよい。
(高さは全体+1段分、段数も+1とする。)

パラメーターの設定で階段形状ができたら、階段廻りの壁を作成するために、sketchを下図にして壁芯のLineを作図する。

Lineができたら、壁ツールで壁に変換する。

データタブのパラメーターで厚さ200、高さ9400とする。
モデルが見やすいように透明度を40にする。

階段の側面を選択し、作業平面をこの面に移動する。

踊り場の床の断面を作図し、Extrudeで押出し
段とスラブの隙間三角形部分もWireを作図し、Extrudeで押出し

ビューを回転すると、床ができている。


手摺は笠木と支柱の中心線を作図し、パイプツールでパイプに変換する。(標準が50mmになっているので今は変更しない。)

上の階にコピーする。
(手摺子を作図する場合も、同様に中心線を作図してパイプに変換すればよい。)

追加した笠木と支柱は、自動でできる手摺と位置がずれている。
パイプツールで作成した部品をまとめて選択し、移動ツールで位置合わせする。

以上で屋外階段ができる。
階段を作成するには、位置を示すLineを作図し、階段ツールで変換してからパラメーターで成形するのが簡単である。
先に階段を作成してから移動することもできるが、下図のLineが残ったりして余計な手間が必要になる。


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