07.5RC造BIMモデリング Sketcherで壁を一括作成

壁の作成はSketcherで下図sketchを作成し、壁作成ツールで壁に変換するだけなので、特に難しい操作はない。

Sketcherを使って壁を作成する方法は効率的で時間の短縮になるし、壁の結合を気にしなくてよいことと、複数の壁が一つのオブジェクトになるのでデータの見通しがよいことなどメリットが多い。

注意すべき点は、壁を厚さ、高さ、レベル等の条件が異なる壁は分類し、その数だけsketchを作成することだけである。
FreeCADでは、いつでもSketcherに戻ってsketchを変更すればモデルに反映できるので、多少モデリングが間違っていても簡単に修正できる。概略の形を作って細かい部分を修正するというBIM的なモデリングに適している。


■各階の壁の作成
壁の下図sketchを作図し、壁作成ツールで壁に変換する。壁に名前を付けて、幅と高さを設定し、最後にレベルオブジェクトにドラッグアンドドロップで移動するという流れは、前回までの梁の作成と全く同じである。

Sketchができたら、一度BIMに戻り、再度スケッチ作成をクリックしてSketcherに移動するという流れも同じである。

B1階から順に作成する。
作業平面をB1に移動し、ビューは上面にする。
スケッチ作成をクリックしてSketcherに移動する。

外部形状にリンクで、通り芯を指定する。
外壁の壁厚300の範囲を作図する。
C通り/1-3間を作成する。3通り/C-D間とD通りは梁がFL-200なので別図で作図する。
始点終点は通り芯にスナップする。

垂直拘束で壁位置を固定する。 外壁面300-壁厚300/2=150

W30 FL-200の範囲を作図する。
水平垂直拘束で壁位置を固定する。 外壁面300-壁厚300/2=150

外壁の壁厚200の範囲を作図する。偏芯は0。
5通り/C-D間は梁がFL-200なので、別図で作図する。

垂直拘束で壁位置を固定する。 外壁面300-壁厚200/2=200
A通り(水平方向の壁)は通り芯合わせ。

W30 FL-200の範囲を作図する。
水平垂直拘束で壁位置を固定する。 外壁面300-壁厚200/2=200

内部の壁は壁厚150として、すべての壁を作図する。
通り芯を使って拘束できる大きな壁を先に固定し、細かい壁はその壁との関係で固定する。

壁の作図が終わったら、BIMに戻る、繰り返した数だけSketchができている。
Sketchは後で修正できるので、多少間違っていても気にしなくてよい。
スケッチ選択し、壁作成ツールで壁に変換する。

できた壁の名前をW30、W30a、W20、W20a、W15のように変更する。
データタブで幅と高さを変更する。 300x4000、200x4000、150x4000とする。
(W30a、W20aは、梁天端FL-200部分なので高さ4200とする。)

W30a、W20aは下端がFL±0なので、placementで200下げる

壁をすべて選択し、ドラッグアンドドロップでレベルB1に移動する。


1階壁の作成も全く同じ操作である。
作業平面を1Fに移動、ビューを上面にする。
外壁は壁厚200の1種類だけ。

内部の壁はすべて壁厚150とする。

BIMに戻り、Sketchを選択して壁に変換する。

それぞれの壁に名前を付け、データタブで幅と高さを変更する。
200x4200、150x4200とする。

壁をすべて選択し、ドラッグアンドドロップでレベル1Fに移動する。


2階の壁を作成するために、作業平面を2Fに移動、ビューを上面にする。
外壁は壁厚200の1種類だけ。

内部の壁はすべて壁厚150とする。

BIMに戻り、Sketchを選択して壁に変換する。

Sketchを選択して、壁に変換する。
それぞれの壁に名前を付け、データタブで幅と高さを変更する。
200x3800、150x3800とする。

壁をすべて選択し、ドラッグアンドドロップでレベル2Fに移動する。

今後の作業を進めやすいように、壁を半透明に設定する。
壁をすべて選択し、ビュータブの透明度を40に設定する。


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