07.4RC造BIMモデリング 勾配屋根の梁を作成










前回の続きで梁の作成を行う。

2階は1階と同じなので簡単に説明し、今回のメインはR階の勾配のある屋根の梁になる。
Sketcherを使っても高さ方向の変更に対応するのは難しいので、その部分はあきらめるが、それでも勾配のある梁を一つ作成してコピーを繰り返すことを考えれば、下図のsketchから梁を作る方がはるかに簡単である。


■2階の床梁
2階の床梁は1階と同じ構成である。
作業平面は2Fに移動する。ビューは上面、軸線と1Fの柱を表示、その他は非表示にする。
スケッチ作成をクリックしてSketcherに移動する。

水平方向の大梁は400x600。2F水平方向の大梁は通り芯合わせ。

垂直方向の大梁は400x600。外壁部分は柱外面合わせ。

小梁は300x500。

BIMに戻り、sketchの名前に梁サイズを追加。

sketchをまとめて選択し、壁ツールで壁に変換する。

壁のLabelで梁符号を名前に追加する。
データタブで幅と高さを変更する。

大梁を選択し、placementで-600。

小梁を選択し、placementで-500。

梁をまとめて選択し、ドラッグアンドドロップでレベル2Fに移動する。



■R階 勾配屋根の梁
切妻屋根の勾配面を作成するために、作業平面をRFに移動する。
軸線を表示し、その他は非表示にする。
スケッチ作成をクリックしてSketcherに移動する。

(以下の説明では、勾配屋根の梁を位置図を作成し壁ツールで一括変換する方法で作成しているが、その後の検討で梁ツールのプロパティの設定や、勾配のある梁の中心線を作図してから梁を配置することで作成する方法が見つかったので別の記事で説明する。(勾配のある梁
 どのツールを使っても同じような形状は作成できるが、BIMのツールで作成した部材は、柱、梁、床、壁のようにそれぞれの部材の属性が付加されるので、正しいツールを使って作成するのが、BIMデータの正しい作り方である。)

外部リンクで、1、5通り芯とA~D通り芯を指定する。
A通り、C通りに水下の線を作成し、垂直距離拘束 0で固定する。

BIMに戻り、作業平面をPA(水上のレベル)に移動する。
スケッチ作成をクリックしてSketcherに移動する。

外部リンクで、1、5通り芯とA~D通り芯を指定する。
B通りに水上の線を作成し、垂直距離拘束 0で固定する。

BIMに戻り、水下の線を大梁G1-400x600、水上の線を大梁G2-400x600とする。
sketchの名前に梁のサイズを追加する。

レベルRFに水下の線、レベルPAに水上の線ができたので、線ツールで端点を結んで両端の勾配の線を作図する。

面を作成するためPartワークベンチに移動する。
対面する勾配の線を選択し、面作成ツールをクリックすると勾配の面ができる。
反対側の面も同じように作成する。

勾配屋根の面ができたら、重なる線が見やすいように透明度を60にする。
BIMに戻る。

勾配面に作図するために、勾配面を選択して、作業平面を勾配面に移動する。
スケッチ作成をクリックすると、その時に作業面となっている平面にスケッチを作図する。

スケッチ作成をクリックしてSketcherに移動する。

作業平面を勾配面にしているので、Sketcherでは勾配面に作図できる。
(上面ビューで重なって見える水下の線と通り芯がずれているのは、作業面が傾いているためである。)

外部リンクで通り芯と水下水上の線を指定する。
1通りと5通りの外には参照線がないので、梁の線をスナップできない。内側に作図し、線をドラッグして外側に出してから、垂直距離拘束で固定する。

大梁(勾配)400x600を作図し、垂直距離拘束で固定する。端部は100、中間は0。

BIMに戻り、作業面を変えないで、スケッチ作成をクリックしてSketcherに移動する。

小梁300x500を作成する。
小梁を作図し、対称拘束で梁位置を固定する。

BIMに戻り、反対側の勾配面を選択し作業平面を移動する。
スケッチ作成をクリックしてSketcherに移動する。

外部リンクで通り芯と水下水上の線を指定する。
大梁(勾配)400x600を作図し、垂直距離拘束で固定する。端部は100、中間は0。

BIMに戻り、スケッチ作成をクリックしてSketcherに移動する。

小梁300x500を作成する。
小梁を作図し、対称拘束で梁位置を固定する。(小梁の方向は縦方向)

BIMに戻ったら、sketchに梁のサイズを追加する。

sketchをまとめて選択し、壁作成ツールをクリックして壁に変換する。

ビューを変えて壁の押出し方向を確認する。

それぞれの壁を選択し、Labelで梁符号を追加する。
データタブで幅と高さを梁の寸法に変更する。

大梁で上方向に押出しのものは、placementで600下げる。

小梁もplacementで500下げる。

屋根の梁をドラッグアンドドロップでレベルRFに移動する。
勾配面surfaceはレベルPAに移動する。



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