07.2RC造BIMモデリング 柱作成ツール

前回に続いて、各階の柱を作成する。柱を各階に分けて作成しておけば、柱サイズを階別にコントロールできるので、BIMモデリングらしい操作が可能になる。


■各階柱の作成
B1階の柱を作成するために、作業平面をB1に移動する。
通り芯の図はZ=0のレベルにあるので、3Dビューにすると、作業平面と通り芯がずれる。
作業ビューを上面にする。WPスナップをONにしているので、通り芯の交点をスナップすると作業平面(B1)の座標に投影される。

軸のリンクを使ってすべての柱を一括配置したいので、最初の柱を基準点(0,0)に配置する。
柱はプリセットなし 600x600 H4000とする。

できたColumnを選択して、データタブの軸の中のリンクをクリックして、リンク先の軸を選択する。

基準点(0,0)に柱を配置していたので、柱は通り芯の交点に配置される。
削除したい柱を囲むように長方形を作図し、Extrudeツールで5000押出しする。

ColumnとExtrudeを選択し、Cutツールをクリックして、不要部分の柱を削除する。

できたCutの名前をb1C1-Cut...に変更して、レベルB1の下層に移動する。



作業平面を1Fに移動する。
B1階と同様にして、1階の柱を作成する。
柱はプリセットなし 600x600 H4200とする。
最初の柱ができたら、軸にリンクする。

最初の柱を基準点(0,0)に配置しているので軸をリンクしたときにずれることがない。
不要部分の柱を削除するために、柱を囲むように長方形を作図する。
Extrudeツールで押出しする。 5000

ColumnとExtrudeを選択し、Cutツールで削除する。

できたCutの名前を1fC1-Cut...に変更して、レベル1Fの下層に移動する。



作業平面を2Fに移動する。
B1階と同様にして、2階の柱を作成する。
柱はプリセットなし 600x600 H3800とする。
最初の柱ができたら、軸にリンクする。

柱を削除する部分を囲むように長方形を作図する。
Extrudeツールで5000押出して、切抜き用solidを作成する。
2階はD通りの柱を削除する。

ColumnとExtrudeを選択して、Cutツールで不要部分を削除する。

できたCutの名前を2fC1-Cut...に変更して、レベル2Fの下層に移動する。



作業平面をRFに移動する。
切妻屋根を想定しているので、水上となるB通りにH2100の柱を配置する。
柱はプリセットなし 600x600 H3800とする。

最初の柱を基準点(0,0)に配置する。
最初の柱ができたら、軸にリンクする。

不要なA通り、C、D通りの柱を囲むように長方形を作図し、Extrudeツールで3000押出して切抜き用solidを作成作成する。
B通り以外の柱をすべて削除する。

ColumnとExtrudeを選択し、Cutツールで不要部分を削除する。
さらに、CutとExtrudeを選択し、Cutツールで不要部分を削除する。

できたCutの名前をrfC1-Cut...に変更して、レベルRFの下層に移動する。

全ての階を表示して、柱を確認する。



柱は、軸で通り芯にリンクし、階別に作成している。
通りにリンクすることで、縦軸横軸オブジェクトの数値を変更すると自動的に通り芯の位置に柱が移動する。
また、FreeCADのデータはオブジェクトの下層に、そのオブジェクトのもとになるデータが入っている。
Cutオブジェクトの下層には、ColumnとExtrudeが入っている。このColumnのパラメーターを変更することで、柱のサイズを変更することが可能になる。
どんな形に変形するか試してみたものが下の図である。

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