05.4Sketcherの使い方(2)建具の下図 扉、ランマ

前回の建具の枠に続けて、扉とランマの格子を作成する。

まず、ドアを作る。
ドアは枠と3mmの隙間を設けるので枠の内側線とは別の長方形を作図する。
(片開き1枚扉なので、隙間なしでも可能であるが、スリットを設けるので、隙間をとって枠とは分離しておく。)
スリットと、その周辺に額縁を設ける。中桟も入れてみる。


長方形で作図し、枠と扉の隙間を水平垂直距離拘束で30に固定する。

スリット周りの額縁の幅を水平距離拘束で200に固定する。
上下の框幅を垂直距離拘束で200に固定する。
位置を中央になるように対称拘束で移動し固定する。

額縁内側の線がはみ出す場合は、線をドラッグすると移動するので、枠内に移動する。

額縁の幅を水平垂直距離拘束で20に固定する。

中桟の垂直方向の位置を垂直距離拘束で1100に固定する。
中残の高さを水平垂直距離拘束で200に固定する。
中桟の両端を額縁の内側の線に合うように、水平距離拘束で0に固定する。

スリット部分の上框、下框の高さを、垂直距離拘束で200に固定する。


以上で扉部分の下図ができたので、ランマ部分を作図する。
ランマは放射状の格子を作成するので、編集メニューからSketcherのグリッド表示とスナップをOFFにしておく。

ランマは同心円の枠2回と放射状の格子中心線を作図する。
円弧の部分を、水平距離拘束で固定する。

半円格子の端部をスナップして直線でつないで、閉じたWireにする。

放射状部分の中心線の角度を、角度拘束で30度、60度に固定する。
垂直部分は垂直拘束でよい。

放射状部分の格子幅を作成するために、中心線を横にコピーする。

それそれの線のコピーができたら、端点と中心線を選択し、距離拘束で幅を10(格子幅20/2)で固定する。


格子の線を中心線の反対側に鏡面複写する。

それぞれの鏡面複写ができたら格子線の端点を選択し、格子幅を距離拘束で20に固定する。

格子線の端点をスナップして直線でつないで、閉じたWireにする。

格子の形状の両端をマウスでドラッグして、建具枠、円形格子との交点付近まで移動する。
(格子の奥行を交差する部材より少し小さくすれば、モデルでは見えなくなるので、正確に合わせる必要はない。)
トリミングや延長を使えば半円のラインに正確に合わせることもできるが、データ量が大きくなると思い通りの形に調整するのは手間がかかるので、見極めも必要である。)

格子の長さの調整ができたら、左半分に鏡面複写する。
角度拘束がかかっていると正しく鏡面コピーできないので、角度拘束を削除する。

格子の線と、中心線、鏡面複写基準線を選択し、鏡面複写ツールをクリックしてコピーする。

コピーができたら、角度拘束で各中心線の角度を固定する。
格子幅が消えた箇所は、距離拘束で幅に固定する。

以上で建具の下図が完成したので、次回は建具作成ツールを使ってウインドウに変換する。

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