04.2鉄骨造 円形トラスを作る
前回は標準のトラス作成ツールの使い方を検討したが、今回は標準では作成してくれない円形トラスを作ってみる。
■円形トラス
ここまで来れば、円形トラスもどうすればよいか想像はつくが、流れだけ記録しておく。
操作を単純にするため、原点にトラスを作成している。(他の場所にあると、基準線や切断面がずれることがあり、それを移動する手間が必要になる。)
図の方向がずれないように、上面ビュー、作業平面は上面から始める。
まず、トラスを作図する。長さは10m
トラスを選択しパラメーターを設定する。
3Dビューにすると、状態がわかりやすい。
円形形状を作るために、正面ビューに移動、作業平面も正面とする。
トラス上弦材となる円弧を作図する。(トラスの高さもこの時に調整するのがよい)
縦材の位置が均等でなければ、下図に縦材位置も作図する。
部材を編集するために、トラスをdowngradeでSolidに分解する。
縦材と斜材の位置を移動する。
上面ビューで見て移動した部材の前後の位置関係がずれる場合は、WP拘束をONにするとずれる可能性が少ない。
斜材を回転移動して、上弦材と縦材の交点に位置合わせする。
上弦材の円弧をExtrudeで押出して、切断用平面を作成する。前後300
切断の前にトラス部材Solidをまとめて選択し、結合でfusionに変換する。
(結合できない場合は、部材をひとつずつ切断することになる。)
部材をまとめる方法は結合の他に、コンパウンド、グループがあるが、まとめて切断するには結合がうまくいくようである。
トラスfusionと切断面Extrudeを選択し、Partワークベンチに移動して切断ツールをクリックすると、上下2つのオブジェクトに分割される。
分割した上側オブジェクトを選択して削除する。
上弦材はスイープで作成する。
円弧は切断で使用したので、ビューから消えている。切断でできたSliceの層を展開していくとArcがあるので、コピーアンドペーストして表示にする。
作業平面を側面にするとトラスの中央に作業面が移動するので、円弧の頂点部分に上弦材の断面を作図する。(50x100)
断面と円弧を使って、Partワークベンチのスイープで押出しする。
断面長方形をリストから右に移動、オプションは2つともON。
作業ビューで経路として円弧を選択する。
OKをクリックでスイープにより上弦材を作成する。
以上で完成する。
端部形状など細かい部分はモデルの該当部分に合わせて加工する。
トラスの作り方がわかったので、次回からフレームの組み立てを始める。
コメント