03.3らせん階段 RCタイプ、切抜き


■らせん階段コンクリート製

 躯体タイプをモデリングするときは、部材を作成して組み立てていくと、どうしても接合部が増えて、見た目が汚くなる。
 大きなブロックから不要な部分を切取っていく方が最後まできれいな面を保てる。





今回のコンクリート階段は躯体部分をスイープで押出し、段部分をArrayで回転複写して切抜き用Solidを当てることで、躯体に継ぎ目のないモデルを作成した。
手摺をスイープ、Arrayで作成することは前回と同じである。

階段サイズは前回と同じ内半径1000、外半径2500、階高3640、130x28段で作成する。

階段の円周や分割線は前回と同じ、切抜き用Solidは円形なので少し大きめに作成しないとCutできないことがあるので100ずつ大きくした。

XZ平面(正面図)にも手摺、躯体の断面を作図しておく。
躯体断面は、階段幅1500×300(1段130+スラブ150 →300とする。)

踏面平面を切出すために、外周線を面に変換、境界ラインを追加選択し、Partワークベンチの切断アイコンをクリックして切り分ける。
踏面以外の必要ない部分を削除して、踏面の平面を取り出す。

踏面の平面をExtrudeで押出す。150
切抜き用なので、躯体と反対方向に押出す。

押出した立体をArrayで回転複写する。
前回と同じで、270度、28回、Z=130とする。

回転複写で階段の上面ができたので、躯体を作って切抜きする。

躯体はスイープで作成する。
スイープ経路となるらせんを作成する。

作図が見えなくなるので、切り取り用Arrayは非表示にする。
Partワークベンチに移動し、プリミティブ呼出しツールをクリックして、螺旋を選択する。

螺旋のオプションは次のようにする。
ピッチ 4680(螺旋が1周する高さ)
高さ  3640(線を作成する高さ)
半径  1000、2500の2つを作成する。


躯体の断面を選択して右に移し、オプションはON、スイープ経路に螺旋をクリックしてOKで螺旋を作成する。
(螺旋は内外どちらでもよい。)

躯体のスイープが完了する。

そのまま、Partワークベンチで手摺もスイープで作成する。
躯体があると螺旋が見えないので、躯体の形状は非表示にする。
螺旋が消えた場合は、スイープの下層に螺旋が入っているので、その部分だけを表示にする。

手摺断面を選択し、スイープ経路をクリック、OKクリックで作成を繰り返す。

手摺スイープまで完了したら、BIMワークベンチにもどり、階段躯体と切抜き用Solidを表示にする。
階段躯体と切抜き用Solidをまとめて選択し、Cutツールをクリックして切抜きする。

切抜きができたら、最後に手摺支柱を作成する。
上面ビューで支柱の平面を5度回転して、1段目の中心線上になるように移動する。

Extrudeで押出しする。 930程度

3Dビューで支柱と手摺笠木の関係を見ながら、データタブで高さを調整する。

支柱をArrayで回転複写して完成する。
軸、らせんなど必要ない線を非表示にする。



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