03.2らせん階段 ササラ桁、スイープ


■らせん階段ササラ桁タイプ
 少し大きめのらせん階段を作ってみる。ササラ桁の間に段板を入れる形で考えた。

 モデリングとしては、ササラや手摺をスイープでらせん形に押出して作成している。
 3/4回転で階高を上がるので、Arrayの数値設定を調整している。



階段は、内側半径1000、外側半径2500、1周36分割3/4で登りきる。
1段130として階高は130x28=3640(1周した場合の高さは130x36=4680)
作業平面は上面、上面ビューで開始する。
下図を作成する。

手摺、ササラをスイープで押出しするので、先に断面を作成しておく。
円の中心を原点(0,0)にしているので、作業平面を正面にするとそのままXZ平面に作図することができる。

ササラ桁は50x300とする。
笠木は自由に決めてよい。

踏面平面を切出すために、外周線を変換した面と境界になる線をまとめて選択し、Partワークベンチの切断ツールをクリックして面を切断する。

切断後は図のようになる。
踏面以外は必要ないので削除する。

踏面はExtrudeで押出し。下に50
蹴込ラインはExtrudeで押出し。起点が-50(踏面下面)、下方向に130
押出しでできた蹴込面をExtrudeで押出し。前後5(10mmガラスの想定)

できた立体をArrayで回転複写する。
ラベルに踏面、蹴込と追記しておくと後で探しやすい。

Arrayのオプションは、角度270度、28回、Z=130とする。

Arrayが完了すると、踏面28枚のモデルができる。


スイープのためのらせん形状を作成するために、Partワークベンチに移動する。
プリミティブの呼出しツールをクリックして、モデルタイプから螺旋を選択する。

螺旋のオプションを入力する。
ピッチ 130x36(4680) 計算式を入力してもよい
高さ  130x28(3640)
半径は内側1000,外側2500の2回作成する。

今回は高さ0で、踏面と同レベルに作成した。

スイープをクリックし、ササラ桁断面を矢印で右に移動した後、ソリッド作成とフレネをONにして、スイープ経路になるらせんをクリックで選択したらOKで押出しを実行する。

両側のササラ桁をスイープしたら、次は手摺の断面を同じ方法でスイープする。

ササラ桁、手摺のスイープが完了すると図のようになる。

手摺支柱は、平面形を作成してExtrudeで押出しする。
ササラ桁の位置に合わせて支柱の平面形を作成し、Extrudeで押出す。

手摺高さ1100とすると、少し大きく1200程度でよい。

手摺支柱の押出しができたら、ササラ桁や手摺取り合い部の不要箇所を削除する。

手摺笠木とササラ桁を表示して、コピペして複製をつくり切抜きSolidとして使う。
元の形状は非表示にもどしておく。

支柱と切抜きソリッドをまとめて選択し、Partワークベンチの切断で切り取る。
(BIMのCutツールでうまくいくなら、Cutでもよい。)

切断の場合は、不要部分を削除する。

支柱をArrayで回転複写する。
オプションは、角度270度、Z=3x130(390)、10回とする。

全体の部材を表示にして、形を確認する。

蹴込は透明にしたいので、蹴込オブジェクトのビュータブのtransparencyを80程度にすると
ほぼ透明になる。

以上でササラ桁タイプを完成とする。

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