02.7円形住宅 1階、2階 外壁の開口と建具の配置(2022/10/3改訂)

(2022/10/3 改訂)
壁に建具と壁開口を配置する。

作業平面を1Fにする。
24角形の仮壁と建具配置用の円を表示する。

■多角形壁の建具サイズを決定する。
実長寸法計測ツールで建具配置位置の幅を測定する。
パネル幅が1252.6、建具部分が983.85となっている。これから作成する建具幅を983とする。


■1階壁開口部の切抜き
 1階左上方向の壁に建具なしの開口があるが、壁切断面は建具と同じ方向になるので、開口の両端に建具サイズのソリッドを配置して切抜き、その間を全体の切抜きで開口を作成する。

開口両端の壁の建具部分にラインを作図する。
次に開口端部を結ぶ形でラインを作図する。
開口の切抜きは建具配置後に処理するので、いまはこのまま残しておく。

最初の窓を配置する。
窓を配置する壁を選択し、作業平面アイコンをクリックして、作業平面を移動する。

窓ツールをクリックして、オプションを設定する。
ホストに自動的に含めるをOFFにする。(仮壁を切抜く必要はない。)
Zオフセット(敷居高さ)を50とする。
建具プリセットはFixedとする。
幅983、高さ2410-50=2360とする。
枠見付H1=30、枠W1=外壁厚200+30=230とする。
W2はFixedでは必要ない数値であるが、枠幅調整のためにH1と同じ30を入れる。
壁と建具配置円の交点をスナップして、建具基準点をクリックする。

クリックすると、壁に建具の枠が表示されるが、ホストをOFFにしているので、壁の切抜きはできない。
モデルタブを見ると、リストの最後にウインドウオブジェクトができている。

次の窓を作成する。
窓を配置する壁を選択し、作業平面アイコンをクリックして、作業平面を移動する。
窓ツールをクリックし、オプションでホストに自動的に含めるをOFFにする。
敷居高さを1250に変更する。
プリセットFixedはそのまま変更しない。
その他のオフセット値も残っているので、
高さ2360を1160に変更し、他はそのままにする。

壁と配置円の交点をスナップして、建具基準点をクリックすると窓ができる。

次のドアを作成する。
窓を配置する壁を選択し、作業平面アイコンをクリックして、作業平面を移動する。
ドアツールをクリックし、オプションでホストに自動的に含めるをOFFにする。
敷居高さを0に変更する。
プリセットはSimpleDoorにする。
幅は800、高さは2100にする。
枠見付H1=30、枠W1=外壁厚230であるが、扉W2調整のため240とする。
W2は40とする。
壁と建具配置円の交点をスナップして、建具基準点をクリックするとドアができる。

ドアは壁パネルの中央に配置したいので、作成したドアを選択し移動ツールをクリックする。

数値入力で移動するので、画面の適当な位置でクリックし、移動量のオプションでX=(
983-800)/2と入力する。(式で入力してよい)
ドアが移動して、壁の中心に配置される。

1階に配置するすべての種類の建具が配置できたので、作業平面を1Fに戻し、ワイヤーフレーム表示(v,3)にして、壁に正しく配置されていることを確認する。

建具を1F外壁に配置するために、仮壁を非表示にして、1F外壁を表示にする。
最初のウインドウを選択して、プロパティのHostsをクリックし右端[...]をクリックする。

リンクのウインドウが出たら、建具を配置する壁(今回は円形の外壁)をダブルクリックすると、該当する壁がリストでグレー表示になる。
OKをクリックして戻ると、Hostsの欄に壁がリンクされている。

他のウインドウとドアも同様にして、1F外壁にHostsでリンクする。
リンクした建具は、モデルタブで自動的に1F壁の下層に移動している。

建具をそれぞれの場所に配置するために、下書き回転.svg回転ツール(コピー)を使う。
壁の中にある建具が見えるように、ワイヤーフレーム表示(v,3)に変更する。

コピー元のウインドウを選択して、回転ツールをクリックする。
オプションで□続行と□コピーをONにする。

回転の中心を選択し、放射状軸線と基準円の交点にスナップして、基準点とコピー先を指定して回転複写を繰り返す。
□続行オプションがONになっていると、□コピーをON、基準点、コピー先の順でクリックして操作を繰り返すことができる。

最初のウインドウを5回回転コピーすると、モデルタブで1F壁の下層で最初のウインドウをと同じ階層にコピーされたウインドウができる。

次のウインドウも同様にしてコピーする。
ドアは1か所なので、コピーは必要ない。

回転コピーが完成すると、標準の表示(v,1)に戻すと、建具で壁の切抜きができている。

壁の開口を作成するために、最初に作図した開口ラインを3本を選択する。

パーツ押し出し.svgExtrudeツールで、順方向2410押出して面に変換する。
作成した面(Extrude)はモデルタブの最後に追加される。

両端の面を選択して、Extrudeツールで切取用ソリッドに変換する。
順方向300、逆方向100とする。

開口全体の面を選択して、Extrudeツールで変換する。
順方向1200、逆方向100とする。

作成した3つの切取用ソリッドをまとめて選択して、部品ヒューズ.svgユニオンツールをクリックする。
Fusionができて、ソリッド(Extrude)が下層に移動する。

壁からソリッドを切抜きするために、ブーリアン演算のパーツカット.svgCutツールを使うこともできるが、Cutではソリッドになり、建築オブジェクトの属性が消えてしまう。
(Cutでできたオブジェくを選択し、壁ツールをクリックすると建築オブジェクトにすることはできる。)

壁オブジェクトのままでブーリアン演算を行うには、建築オブジェクトArch Add.svg加算アーチの削除.svg減算ツールを使用する。
切取用ソリッドと壁オブジェクトを選択し(選択順はCutと逆になる)、アーチの削除.svg建築オブジェクト減算ツールをクリックする。

建築オブジェクト減算ツールを使うと、Fusionは1F壁の下層に移動し、モデルでは壁の切抜きができる。
Cutツールのように新しいオブジェクトができるのではなく、元の壁の下層に切抜きソリッドが移動する形で変形が完成する。


■2階外壁の建具と壁開口部の切抜き
2階の建具も1階と同様に、仮壁に配置したものを円形壁に乗せ換える方法で作成する。

1階で作成した建具配置基準円を選択して、2FレベルにBIMコピー.pngコピーする。

壁開口になる部分に、開口のラインを作図する。
作業平面を2Fに移動する。
2Fの仮壁と建具配置の基準円を表示にする。

両端の建具開口幅のラインと、全体開口幅のラインを作図する。
開口は最後に削除するので、このまま残しておく。

建具を配置する壁を選択し、作業平面を移動する。
窓ツールをクリックして、ホストへ自動的に含めるをOFF、敷居高さを50にする。
プリセットはFixedとする。
建具の巾は983、高さは2360、H1=30、W1=230、W2=30とする。

壁と建具基準円の交点をスナップして、建具配置基準点をクリックする。

壁に建具ができるが、ホストへ自動的に含めるをOFFにしているので、壁の切抜きはできない。


2階の外壁建具は1種類なので、作成したウインドウを円形壁に配置する。
仮壁は非表示にして、2F外壁を表示にする。
建具(ウインドウ)は表示のままにすると、円形壁にウインドウが表示される。

ウインドウを選択して、Hostsの右端の[...]をクリックしリンクを出す。

リンクが出たら、建具を配置する壁をダブルクリックして、リストの色を変え、OKをクリックして戻る。

建具のHostsに壁がリンクされると壁が切抜かれ、ウインドウオブジェクトが壁の下層に移動する。

ウインドウを回転コピーするために、ワイヤーフレーム表示にして、上面ビューに移動する。
作業平面は2Fに移動する。

ウインドウを選択して、下書き回転.svg回転ツールをクリックする。
□続行と□コピーオプションをONにして、それぞれの場所にウインドウをコピーして配置する。

コピーできると、元のウインドウと同じ階層にウインドウオブジェクトができる。

標準の表示(v,1)に戻ると、壁の切抜きができている。

壁開口のラインを選択し、Extrudeツールで2410押出して面を作成する。
作成した面をExtrudeツールで押出して、切取用ソリッドを作成する。
(壁を含むように押出し長さを調整する。)



できた切取用ソリッドをまとめて選択して、部品ヒューズ.svgユニオンツールでFusionに変換する。
Fusionと2F壁を選択し、建築オブジェクト減算ツールをクリックする。

アーチの削除.svg建築オブジェクト減算ツールで壁を削除すると、壁の下層にFusionが移動している。

1F外壁と2F外壁を表示にすると、建具は壁の下層に入っているので、建具も一緒に表示される。

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