02.2円形 壁と建具と切抜き 円形壁に建具を配置する




■円形壁と建具
 前回で建具配置のチェックは終わったので、円形壁に建具を配置してみる。

作業平面は上面、ビューも上面にして、スケッチ作成ツールをクリックして壁の基準線を作成する。

(BIMのスケッチ作成ツールはその時見ているグリッド上にスケッチを作成するので、XYZで面を指定する必要はないし、面が傾いていても面上にスケッチできる。)



Sketcherの画面に移動するので、半径5000の円を作成し閉じるをクリックしてもどる。
再度、スケッチ作成ツールをクリックしてSketcherに移動する。
今度は、多角形ツールで7角形を作成し、閉じるをクリックしてもどる。
(多角形が円に触れない程度外側に作成すると見やすいが、作業平面を決めるために必要なものなので、適当でもよい。)

Sketcherでの作図を完了すると、sketchとsketch001というオブジェクトができる。

円と多角形をそれぞれ壁作成ツールで立上げて壁オブジェクトを作る。
壁厚200、高さ3000とした。

多角形壁の壁面を選択し、作業平面アイコンをクリックして作業平面を移動する。

多角形壁の上に建具作成ツールで窓を配置する。
窓オプションは、Sash 2pane、幅800、高さ2000とする。

建具は壁の中央に配置したいので、中点スナップをONにしておくと、配置基準点がわかりやすい。

中点を指定して配置した後で、400横に移動する。

この建具では、円形壁の切抜きはできないので、切抜き用の長方形を作成する。
建具開口の端点をスナップして、作業面に長方形を作成する。
(建具の配置だけであれば、作業面を移動しなくても可能であるが、この長方形を作成するには作業面を移動しておく必要がある。)

2021.09.03追記
円形壁の建具開口切抜きについては、以下の記事で切抜き用solidを作成しているが、その後の検討で、建具のプロパティ設定により切抜きできることが分かったので「05.6建具 建具の壁切抜きはHostsで決まる」にまとめている。


押出しツールを使って、長方形を立体化して、切抜き用のSolidを作成する。
壁厚200なので前後に300程度でよい。

円形壁の処理をするので、多角形壁は非表示、円形壁を表示に変更する。
押出しで作成したSolid(モデルタブはExtrude)を選択し、Arrayツールで配列複写する。
ArrayのオプションはタイプはPolar、階数は多角形と同じ7で、Arrayができる。

円形の壁とArrayを選択し、Cutツールをクリックすると、円形壁の切抜きができる。
Cutというオブジェクトに変わる。

多角形壁を非表示にしていたので、建具も消えている。
(壁に配置した建具は、自動的にその壁の下層に入っている。)

多角形壁を表示にして展開すると、ウインドウがある。
ウインドウを表示にして、壁001(多角形壁)を非表示にすることもできる。

建具の位置はオフセットを使うと前後に調整できるので、ビューを少し下からのアングルに変えて、建具と壁の取り合いを確認する。

最後に、ウインドウを選択し、Arrayツールを使って配列複写すれば、配置が完成する。

Arrayを使うと窓ガラスの属性が消えてしまうのか、透明ではなくなっている。回転ツールを使って複写するとガラスは透明のままなので、建具の複写にはArrayを使わない方がよい。

Arrayをdowngradeで分解すれば、個別の部品として編集することができる。

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