01.5壁式 1階と2階の建具 建具が反転するときの対応(2022/9/27改訂)

(2021/9/27 改訂)
■C通りの建具
 C通りの建具を作成するために、2階の壁は非表示にする。

 オブジェクトを選択し、Shiftキーを押すと表示非表示を切り替えることができる。


C通りの壁をクリックして選択し、作業平面アイコンをクリックして作業平面を移動する。

窓作成ツールをクリックして、窓オプションを出す。
幅を2300に変更する。
家具配置の基準点は3通りと壁の交点で、スナップマークを確認してクリックする。

作成した窓を選択して、基準点と移動先を指定して横にコピーを作成する。




建具の作成や、押出しオブジェクトの作成でデータが逆方向に作成される時がある。
基準になる面の表裏の属性が逆になっているためと考えられるが、対処方法がまだわからない。

押出し系のツールで逆方向に押出されるのは、面面の輪郭線が逆回りに作図されている(とプログラムが判断している)からである。建具の回転に関しては不明であるが、そのあたりのプログラム内の変数の問題ではないだろうか。
線の向きに関しては、線を延長トリムなどの操作をした時に、始点終点の向きが変わってしまうことがあるので、固定されているわけではないようである。

今回、扉の作成時にその現象があったので、記録しておく。

扉作成ツールをクリックして、扉のオプションを出す。
プリセットはsimple door
幅 800、高さ2100で設定する。

カーソル(建具仮表示)を壁に近づけると、扉が逆転する。

そのままクリックして、回転と移動で正しい位置に配置する方法もあるが、正しい方向で配置する方法を考えてみる。

プリセットはsimple door、幅 800、高さ2100で設定する。
□ホストオブジェクトに自動的に含めるオプションをOFFにする。

カーソルを画面上で移動すると、建具の方向が正しい方向になるオブジェクトがある。正しい方向になったら、そのままオブジェクトのない場所に移動しクリックして建具を作成する。
(最初から正しい方向で仮表示されたらそのまま、何もない場所に移動しクリックする。)

ホストに含めないことにしたので、モデルタブの最後にドアオブジェクトができる。
作成したドアを選択して、移動ツールをクリックする。

ドアの枠の左下端を基準点にしてクリック、壁と軸線の交点を移動先としてクリックして移動する。

移動したドアを正しい位置に配置したいが、スナップできるポイントがないので、Placementで数値入力で移動する。
ドアを選択し、Placementプロパティをクリックし、右端[...]をクリックして移動量のオプションを出す。
下の増分変更をONにして、移動量をX=-300、Z=200ととして、OKをクリックする。
(数値を入力すると作業ウインドウのドア位置が移動するので、正しい方向に移動しているか確認できる。)

ドアの位置が移動しても、壁の切抜きができていない。Hostsプロパティが空欄になっている。
ドアを選択し、Hostsプロパティをクリックし、右端の[...]をクリックしてリンクウインドウを出す。

リンクウインドウが出たら、建具を配置する壁をダブルクリックすると、該当する壁がリストで着色表示になる。
OKをクリックすると、Hostsに壁がリンクされる。

Hostsを設定すると、モデルタブの最後にあったドアが壁005の下層に移動する。
再描画のアイコンをクリックすると、壁に隠れていたドアの姿が見えるようになる。

以上でC通りの建具が完成する。


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以下は、最初の記事で建具が反転した時に回転と移動を使って配置した操作例である。
上のHostsを使った壁の切抜きがわからないときは、下の方法ならHostsのリンクを使わなくても壁の切抜きができるので、参照できるように削除しないで残しておく。


逆転したまま、壁上の適当な位置をクリックして配置する。
作成した扉を選択し、回転ツールで180度回転させる。


回転後の扉を選択し、基準点と移動先の2点をクリックして移動する。



建具の反転については、ドアか窓の別のツールを呼び出してESCでキャンセルした後で、元のツールを呼び出すと戻ることがある。
建具関係のツールを操作中にプログラムがうまく終了できなかった時に何かの変数が残ってしまうことが原因ではないだろうか。

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■2階の建具
 1階と同様に2階の各面についても、建具を作成する。

 
2階A通りの面を選択、作業平面アイコンをクリックして作業平面を移動する。

窓作成ツールをクリック、窓オプションを出す。
プリセットはOpen 2-paneとする。幅は4600に変更する。
壁の端点にスナップして、建具の基準点をクリックする。

壁019の下層にウインドウができる。


2階E通りの面を選択、作業平面アイコンをクリックして作業平面を移動する。
窓作成ツールをクリックする。オプションは変更なし。
壁の端点にスナップして、建具の基準点をクリックする。

壁020の下層にウインドウができる。


2階5通りについても同様に、作業する面を選択して、作業面アイコンをクリックし作業平面を移動する。

窓作成ツールをクリックして、オプションでプリセットをOpen 1-pane、幅を2300に変更する。
配置基準点は1F壁の上端(レベル1)でスナップするので、Zオフセット(敷居高さ)を0にする。
壁上端にスナップして、建具の基準点をクリックする。

壁022の下層にできたウインドウを選択し、移動ツールをクリックして、反対側の外壁上端に合わせるように移動する。

移動してできたウインドウを選択して、移動ツールでX方向に移動する。
窓を選択して、移動ツールをクリックする。
左下移動基準点をクリックし、カーソルのX方向に動かしShiftキーを押すと、移動方向がX軸に拘束される。
移動量のオプションでX=4800とする。
OKで右方向にウインドウがコピーされる。

コピーしたウインドウを選択し、同じ方法で右に2300ずつ2回コピーする。
壁022の下層に3連のウインドウができる。


2階4通りについても同様に、作業する面を選択して、作業面アイコンをクリックし作業平面を移動する。

窓作成ツールをクリックして、壁上端にスナップし建具の基準点をクリックする。

できたウインドウを選択して、コピーツールをクリックする。
ウインドウの外端にスナップして、コピーの基準点と移動先をクリックする。

壁021の下層にウインドウができる。

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