概算数量 2.集計練習のための簡単な建物 壁窓床(RC造-2)

FreeCADで概算数量を集計するために
1階壁を作成する。
レベル1Fをダブルクリックして、作業平面をZ=0に移動する。
1階の壁は図の色分けにしたがって、Sketcherで分割して作図する。異種壁取合い部は壁厚分を考慮して重複しないように作図する。

作成したSketchを選択し、壁に変換すると、壁と壁001、壁002ができるので、ラベルを1f外壁、1f内壁001、1f内壁002に変更する。

プロパティで外壁はAlignをLeftまたはRight、高さ3600、厚さ200とする。
内壁001は、AlignはCenterのまま、高さ3600、厚さ150とする。
内壁002は、AlignはCenterのまま、高さ2500、厚さ100とする。(ボード壁)
グループ1fWallを作成し、壁をその中に移動する。1fWallはレベル1Fに移動する。




2階壁を作成する。
レベル2Fをダブルクリックして、作業平面をZ=3600に移動する。
2階の壁も1階と同様に図の色分けにしたがって、Sketcherで分割して作図する。

作成したSketchを選択し、壁に変換すると、壁と壁001、壁002ができるので、ラベルを2f外壁、2f内壁001、2f内壁002に変更する。


プロパティで外壁はAlignをLeftまたはRight、高さ3600、厚さ200とする。
内壁001は、AlignはCenterのまま、高さ3600、厚さ150とする。
内壁002は、AlignはCenterのまま、高さ2500、厚さ100とする。
グループ2fWallを作成し、壁をその中に移動する。2fWallはレベル2Fに移動する。





R階パラペットを作成する。
レベルRFをダブルクリックして、作業平面をZ=7200に移動する。
2fColumnを表示にする。
R階は外周に沿って長方形を作図し、ダウングレードでWireに変換する。
Wireを選択して壁ツールで壁に変換する。
壁のラベルをRf壁に変更する。
AlignはRight、壁厚200、高さ600とする。
グループRfWallを作成し、壁をその中に移動する。
RfWallはレベルRFに移動する。


1階床小梁を作成する。
壁の位置に合わせて各階の小梁を作成する。
レベル1Fをダブルクリックして、作業平面をZ=0に移動する。
1Fの各壁のベースラインSketchを表示して、小梁位置の下図として使う。
梁のオプションを、カテゴリなしにして、長さは変更不要、幅300、高さ600にする。
壁の位置をスナップして、小梁B1を作成する。3-4通り間は壁がないので、2-3間の小梁をコピーして配置する。

作成した母屋材を選択し、placementで増分変更を適用をONにして、Z=-300で梁天端を1Fに合わせる。

1-2/B-C間のEV廻りの小梁は300x1200とする。梁オプションで高さを1200に変更し、EV廻りの小梁B2を作成する。
作成した母屋材を選択し、placementで増分変更を適用をONにして、Z=-600で梁天端をレベル1Fに合わせる。

グループ1fB1とグループ1fB2を作成し、作成した母屋材をその中に入れて、レベル1Fに移動する。

2階小梁を作成する。
レベル2Fをダブルクリックして、作業平面をZ=3600に移動する。
2Fの各壁のベースラインSketchを表示して、小梁位置の下図として使う。
梁のオプションは、カテゴリなしで、長さは変更不要、幅300、高さ600にする。
壁の位置を参考にして、小梁B1を作成する。

作成した母屋材を選択し、placementで増分変更を適用をONにして、Z=-300で梁天端をレベル2Fに合わせる。

グループ2fB1を作成し、作成した母屋材をその中に入れて、レベル2Fに移動する。





R階小梁を作成する。
レベルRFをダブルクリックして、作業平面をZ=7200に移動する。
2Fの各壁のベースラインSketchを表示して、小梁位置の下図として使う。
梁のオプションは、カテゴリなしで、長さは変更不要、幅300、高さ600にする。
壁の位置を参考にして、小梁B1を作成する。

2-3間、3-4間の小梁は1-2間を数値でコピーする。
作成した母屋材を選択し、placementで増分変更を適用をONにして、Z=-300で梁天端をレベルRFに合わせる。

グループRfB1を作成し、作成した母屋材をその中に入れて、レベルRFに移動する。






1階、2階の建具を作成する。
建具はプリセットを使って配置する。今回は数量練習用なので、内部建具の作成は省略する。
各面に作業平面を移動しながら、窓を配置する。



1階、2階、R階床を作成する。
床はスラブ範囲を作図し、スラブツールで変換する。
床については、集計したい数量に適した方法で、床範囲を分割する必要がある。
・各室床面積が必要なら、壁芯で分割する。
・床仕上を正確に計算するには壁の内法範囲を作図する。(概算工事費適度なら床面積で代用してもよいのではないだろうか。)
・床スラブの体積を求めるなら、全体の床から柱、大梁、小梁を削除するのが最も簡単な方法であるが、チュートリアルではこの方法はTooLazy(怠惰な)方法ということで薦められていない。床は部屋別に分割することが正しい方法とされている。

ただし、企画や基本設計であれば、床面積は壁芯による分割図を作成し、スラブ体積は全体をSketcherで作図したものから構造体との重複部を削除したものを使うというように、2種類に分けて使う方が変更による自動変形にも対応が可能である。今回は全体から削除する方法で作成する。


レベル1Fをダブルクリックして作業平面をZ=0(1F)に移動する。
上面ビューに移動し、レベル1Fの大梁と小梁を表示にする。

Sketcherで建物の外周のラインを作図する。
この時に吹抜けなどの床がない部分があれば、除外する。床ツールは、ベースオブジェクトに穴のある形状はエラーになるので、床に除外部分がある場合は、穴の部分で床を分割して作成する必要がある。

2F、RFについても、作業平面を移動し、床の大梁小梁を表示して、Sketcherで外周を作図する。
Sketcherで作図する時に、連続線ツールで時計回りに作図すれば、下方向に押出しすることができる。長方形ツールで作図した場合は上方向に押出すので、placementでスラブ厚分だけスラブの位置を下げる。

各階のSketchを順に選択し、床ツールでスラブに変換する。
スラブ厚さは標準の200のままにしておく。
それぞれのラベルを1fSlab、2fSlab、RfSlabに変更し、各レベルに移動する。


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