入門ガイド4.5 屋根ツールはオプションを変更すると、切妻、寄棟、片流れにもなる

■屋根オブジェクトの作成方法
 ArchRoof.svg 屋根ツールはパラメーターを使って、勾配屋根を自動生成します。

 水平の作業平面(XY)に屋根範囲を作図し、屋根ツールをクリックすると、屋根オブジェクトができます。
 屋根オブジェクトのオプションを表示して形状を調整します。



 屋根範囲は閉じたWireであれば、屋根オブジェクトを作成できますが、複雑な形状はうまく処理できないことが多いので、長方形平面の重ね合わせで作成し最後に合成する方が結果的には簡単に作成することができます。

 屋根範囲は、外壁位置で作図します。外壁から外側への張り出しはオプションで長さを設定します。



 屋根範囲の図は反時計回りに作図します。(長方形ツールは反時計回りです。)
もし、逆方向に作図し屋根の勾配が逆になった場合は、データタブのプロパティFlipのtrue/falseを逆にすると勾配が正しくなります。
最初にできる屋根は中央部がなく、奥行250の周辺部だけの輪郭のような屋根になります。

屋根オブジェクトをダブルクリックすると、オプションが表示されます。

まず、屋根が頂点までつながるように奥行(踏面の奥行の部分)を屋根の短辺長さの半分以上に変更します。
奥行は勾配部分の水平長さ(Run)です。

次に屋根の勾配角度(Angle)を決めます。
三寸勾配なら16.7度になります。
角度と奥行と高さはリンクしていて、角度と奥行を変えると高さが自動的に変わりますが、逆はできません。


張り出し(Overhang)は屋根の基準線から外側への持ち出し長さを入力します。
壁厚200の外壁の壁芯で屋根範囲を作図していれば、100(200/2)で外壁面になります。

厚みは屋根のスラブ厚(Thickness)です。

各辺の数値を入力すれば、屋根形状が完成します。4辺から同じ角度で設定したので寄棟形式になっています。


切妻形式の場合は、切妻面の角度を90度にします。(90度部分は奥行は無視されます。)
張り出しは切妻面でも設定することができます。

各面の角度と奥行を調整することで、入母屋形式(短辺の奥行を短くする)や片流れ(三方の角度を90度にする)の屋根も作成できます。

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