入門ガイド2.2 Draft 編集ツールの操作と、アップダウングレードで合成分解する


■2D図形を編集する
 Draftワークベンチの編集ツールは、3Dオブジェクト(PartワークベンチやPartDesignワークベンチで作成したSolid、BIMワークベンチで作成した建築オブジェクト)にも使えます。

編集ツールは、基本的にはオブジェクトを選択してからツールをクリックして使用します。3DCADはモデルが複雑なので、オブジェクトを先に選択した方が間違いが少なくなります。




ドラフトMove.svg 移動ツールは、移動元と移動先を指定するだけの普通の使い方です。
  ポイント指定と座標入力のどちらでも操作できます。 
  □コピーがオプションになっていますが、BIMワークベンチでは BIM Copy.png コピーツールとして分離しています。

ドラフトRotate.svg回転、ドラフトMirror.svgミラー、ドラフトOffset.svgオフセットも一般的な2DCADと同じような操作です。

ドラフトScale.svgスケールは倍率とポイント指定の2つの方法で操作できます。


ドラフトTrimex.svg トリムは線の延長短縮ツールです。移動する端点をマウスで動かして編集します。
  ツールをクリックすると、線の終点が延長線上で移動します。他の線を選択するとその線上に位置を合わせます。

ドラフトStretch.svg ストレッチは、対称のオブジェクトを選択してから、ツールをクリックし、さらに移動したい点や線を矩形範囲で選択して移動します。2Dのストレッチよりも複雑な操作です。

ドラフトクローン.svg クローンは、もとのオブジェクトと完全にリンクしたオブジェクトを複製します。

ドラフトOrthoArray.svg 格子状配列複写は、XYZ方向に距離と回数を細かく設定して複写することができます。
  3Dで格子状に複写するので、複雑な設定もできます。

ドラフトPolarArray.svg 極配列は、点を中心にして回転して配列を作成します。指定した角度内に指定数の複写を作成します。

ドラフトCircularArray.svg 円形配列は、円形パターンで配列を作成します。中心から始まり、同心円状に複写を繰り返します。

極配列、円形配列は、プロパティAxis Referenceで中心となる図形(点または線の起点)を指定できます。指定しなければ座標原点(0,0)が中心となります。

ドラフトPathArray.svg パス配列パスに沿ってコピーを配置します。
  パス配列は、コピーするオブジェクトとパスとなるオブジェクトが必要です。

ドラフトPointArray.svg ポイント配列は、指定する特定のポイントにコピーを配置します。
   ポイント配列は、複数の点に一度に複写するためには、複写先の点オブジェクトをまとめて選択し、アップグレードで一つのBlockにまとめてから選択することが必要です。


ドラフトEdit.svg 編集ツールは、オブジェクトのコントロールポイントを表示し、移動や削除などの編集ができます。

ドラフトJoin.svg 結合ドラフトSplit.svg 分割は、線の結合と指定点での分割です。

ドラフトUpgrade.svgドラフトDowngrade.svg アップグレード、ダウングレードは、オブジェクトを線、連続線、面、ソリッドに合成(アップ)、分解(ダウン)します。3Dオブジェクトにも適用できます。

アップグレードは、条件が合致しないと面やソリッドに変換することはできないので、使う場面は限定されます。
逆に、ダウングレードは、構成要素に分解するので、Solidは最終的にEdgeにまでダウングレードすることができます。
配列複写のように複数の要素が合成されているオブジェクトは、ダウングレードするとそれぞれのオブジェクトに分解することができます。

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