オブジェクトを着色する(2) マテリアルオブジェクトを設定する
マテリアルオブジェクトは、建築オブジェクトのmaterialプロパティとリンクさせることで、オブジェクトの属性を定義するオブジェクトである。
名前の欄にABSが自動的に入力される。
この中に、色の情報も含まれているので、これを設定してみる。
ツールバーの マテリアル作成ツールをクリックするとタスクタブに「建材の品質表示」が開くので、そのままOKをクリックすると、モデルタブにMaterialsとその下層にMaterialオブジェクトができる。
ここで、もう一度マテリアル作成ツールをクリックすると、「マテリアルを選択」が開く。
下の[新しいマテリアルを作成]をクリックして、「建材の品質表示」のウインドウを表示する。
プリセットで例としてABS-Genericを選択してみる。
色などの設定を変更したい場合は、名前を変更しておいた方がよい。
ここで、マテリアルの色、SectionColor、透明度を設定できる。
標準では、グレーになっているので、オブジェクトに着色する場合はここを変更する。
名前ABSの右のボタンをクリックすると、MaterialEditorが開き、詳細な属性を設定することができるが、最初は標準のままでよいので、MaterialEditorまで開く必要は無い。
専門的な解析のための属性情報なので、詳細な設定は必要になった時に設定すればよい。
同様にして、他のマテリアルも作成する。
同様にして他のオブジェクトのmaterialプロパティもリンクする。
球体と立方体を作成し、柱ツールで構造体に変換する。
構造体のmaterialプロパティに、上で作成したMaterialからWoodまでのマテリアルをリンクする。
図で分かるように、標準ではオブジェクトの色や透明度は材料別に設定されていないので、マテリアルをリンクしただけでは、3Dビューでの表示に違いはない。
色や透明度の設定を変更すると、オブジェクトに反映されるが、作業ビューでの着色表示に関しては前回の表示プロパティを使う方が実用的である。
ただし、マテリアルオブジェクトには、詳細なカラー設定やテクスチャーなどを設定する項目があるので、外部レンダリングソフトと連携して、材質やカラー設定を継承できるようになれば有効な使い方が可能になるかもしれない。
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