レベルを手動で作る

 前回はセットアップを使ってレベルオブジェクトを作成したが、手動で作成する方法を検討してみる。

■手動でレベルオブジェクトを作成
これまでのことで、レベル作成ツールと、WP Proxy作成ツールがあればレベルオブジェクトが作れることがわかってきたが、ツールバーの中にはWP Proxy作成のアイコンがない。

しかし、メニューバーのutilsの中にはWP Proxy作成ツールがあるので、それを使うことはできる。さらに、セットアップアイコンの横に表示マネージャーのアイコンがあるのでクリックすると、ビュー/データタブの下側に BIM View managerパネルとその下にツールアイコンが表示される。
このアイコンの中にWP Proxy作成ツールが含まれている。

(円形ダブル矢印のアイコンがあるが、これは上部のツールバーにある同じアイコンとは別の機能なので間違わないように注意する必要がある。)


 それでは、レベルオブジェクトを手動で作成してみる。

まず、レベル作成ツールのアイコンをクリックする。
FloorというオブジェクトがモデルタブとBIM View managerの両方に作成される。
次に、WP Proxy作成アイコンをクリックする
WP Proxyオブジェクトが作成される。

作業ビューには何も表示されないが、これはレベルやWP Proxyのサイズが小さすぎるためで、それを調整すれば見えるようになる。

Floorオフジェクトを選択し、ビュータブのFontSizeを500に変更する。文字Floorが灰色の非表示になった場合は、Spaceキーを押して表示に変更する。

WP Proxyオブジェクトを選択し、ビュータブのDisplay Sizeを5000に変更する。
着色したWorking Planeが見えるようになる。

あとはWP ProxyオブジェクトをFloorオブジェクトにドラッグアンドドロップして、下層構造に入れてしまえば、レベルオブジェクトはできあがる。

レベルやWorking Planeの表示で分かるように、FontSizeやDisplaySize、ほかのツールで
初期値が決まっているオブジェクトの寸法は、極端に小さい。(おそらく機械部品のために、5mm、10mmというようなサイズが初期値として設定されているためと思われる。)

建築の10mを超えるような作業ビューでは、オブジェクトが作成されているのが見えないことがあるので、モデルタブの中にオフジェクトが作成されたかを確認する必要がある。


■水平軸の作成
 水平軸作成のアイコンは見当たらないので、作成は難しいかと思ったが、モデルタブで水平軸をダブルクリックしたときに、軸線と同じ内訳が表示されることから、軸線を作成し移動すれば水平軸になることに気付いた。

 軸線作成ツールで軸線を作り、Placementを使って回転させる。回転の部分を「回転軸と角度」から「オイラー角度」に変更すると、複数の軸に対しての回転角を入力できるので、水平軸の向きに軸線を移動する。
 そのあとは、通り芯と同様に位置や長さを調整すれば水平軸が完成する。


以上で軸線、レベルに関するツールの基本的な動作が確認できた。
次回はBIMプロジェクトセットアップを使って、BIMモデリングの基本となる通り芯とレベルの設定をやってみる。


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